「磯子区猫の飼育ガイドライン」の考え方

「地域に住み着いたノラ猫」を住民が適切に飼育管理して「飼育責任の所在が明らかな猫、地域猫」へと移行させる地域猫活動の促進と、飼い猫をノラ猫にしないようにする飼い猫の適正飼育の普及を一緒に進めることで、ノラ猫によるトラブルを改善していきます。

※「地域猫活動」は、単なる動物愛護の活動ではありません。人と猫が共生する街を目指す街づくり活動】【地域の美化活動です。

地域猫活動

「地域猫活動」とは、住民がノラ猫トラブルを改善するために、「ノラ猫」を適切に飼育管理された「地域猫」へと移行し、人にとっても猫にとっても住みやすい環境を目指す活動です。

「地域猫」とは、住民から適切に飼育管理され、一代限りの命を全うさせることで周辺住民の認知を得られた猫のことです。

「ノラ猫」を「地域猫」へ

▶ノラ猫トラブルで困っている

▶トラブルの内容把握

 ①マーキングによる尿の臭い

 ②発情期の鳴き声

 ③縄張り争いのケンカの声

 ④庭や畑に糞尿をされる

 ⑤無責任なエサやりによる放置されたエサの臭い

 ⑥ゴミをあさる

 ⑦猫の数が増えている、多い

▶地域住民で話し合い「地域猫活動」同意

▶地域住民に「地域猫活動」について周知

▶地域住民にノラ猫の不妊去勢手術の日程周知

▶不妊去勢手術実施・地域猫台帳作成

▶地域住民に不妊去勢手術の終了を報告

 ①②③減

▶地域のルールを作り、エサやり開始・トイレを設置

 ④⑤⑥減

▶活動が続き、地域猫が一代限りの命を全うする

 ⑦減

飼い猫の適正飼育

ノラ猫も もとをたどれば、捨てられたり不妊去勢手術していない猫が外で繁殖して生まれた猫です。

新たなノラ猫を増やさないために、飼い猫の適正飼育の普及に力を入れています。

適正飼育をすることで、飼い猫によるトラブルも防げます。

飼い猫の適正飼育とは

  • 完全室内飼育 ⇒屋外に猫を出さない
  • 繁殖制限 ⇒不妊去勢手術をし増やさない
  • 終生飼養 ⇒最期まで飼育する
  • 飼い主明示と脱走防止 ⇒ノラ猫になるのを防ぐ
  • 病気の予防と治療 ⇒猫の健康維持につとめる
  • ルールやマナーを守る ⇒周囲に迷惑をかけない


地域猫活動の基本的なルール

「地域猫活動」には、基本的なルールがあります。

細かいルールは、地域に合った形のものを地域住民で話し合って決めていきます。

 

  1. 仲間を作って活動する
    グループで役割分担し、代表者を決め責任の所在を明らかにする。世話をする人が孤立しないよう周辺住民の理解を求めながら活動する。
  2. ルールに沿ったエサやり
    エサは、迷惑にならない場所で決められた時間に食べきれるだけの量を与え、食べ終わるのを待って回収・清掃をし、常に清潔を心がける。
    置きエサは迷惑になるので絶対にしない!!
  3. 周辺への気遣い
    一番多いのが糞尿トラブルです。エサ場の近くにトイレを設置し、できるだけそこで排泄するように仕向ける。他人の土地にある猫の糞についても、エサを与えた結果と考え、連絡通報があれば回収・清掃し周辺住民との円滑な付き合いができるよう心がける。
  4. 繁殖制限と終生飼養
    これ以上ノラ猫が増えないよう必ず不妊去勢手術をし、手術済みの印に耳先をカットする。個体識別をして、終生責任をもって世話をする。

「TNR活動」と「地域猫活動」の違い

「TNR活動」とは、不幸な猫がこれ以上増えないようにという動物愛護の観点から、T(trap)捕獲する、N(neuter)不妊去勢手術する、R(return)猫をもとの場所に戻すという活動です。手術済みの印として耳先を桜の花びらの形にカットされた猫は、さくら猫と呼ばれたりします。

「地域猫活動」は、ノラ猫トラブルの改善が第一の目的です。ノラ猫を捕獲して不妊去勢手術をしてその印として耳をカットし、猫を元居た場所に戻すというところは同じですが、猫のトラブルがなくなるまで、「地域猫」が命を全うするまで、活動が続きます。

質問1 TNR活動だけでも猫トラブルは減るのではないですか?
回答1

 TNR活動だけでも、①マーキングによる尿の臭い ②発情期の鳴き声 ③縄張り争いのケンカの声などの改善に効果はありますが、ノラ猫トラブルの約80%は糞尿問題と言われていますので、トラブルのほとんどは改善されないことになります。庭や畑に糞尿をされるトラブルにはトイレを設置する、⑤無責任なエサやりによる放置されたエサの臭い ⑥ゴミをあさるなどのトラブルには、ルールに沿ったエサやりを実施するなどして猫を適切に飼育管理しなければ、問題は改善されないと考えています。

   
質問2 エサやりをさせない・しないよう徹底すれば、TNR活動だけで良いように思いますが?
回答2 エサやりをしている人は、エサを与えないことに対して大変な罪悪感を覚えるため禁止しても必ずどこかでこっそりエサを与え続けます。エサやりを完全にやめさせるのは難しいことです。ルールに沿ったエサやりは、⑤無責任なエサやりの放置されたエサの臭い ⑥ゴミをあさるというトラブル改善のためだけでなく、地域猫を管理するためでもあります。未手術の猫がいないか、子猫が産まれていないかなどエサやりをしながら確認し、発見したらすぐに対応します。TNR活動後は一時的に状況が落ち着いたように感じるかもしれませんが、管理をしなければ、すぐに猫の数が増え、元の状態に戻ってしまいます。
   
質問3 地域猫活動は、なぜ住民の活動なのですか?
回答3

ノラ猫トラブルは、ゴミ問題、カラスの問題、騒音トラブルなどと同じく地域の環境問題です。愛護の観点から行われるTNR活動は猫のボランティア団体が行うケースが多いかもしれませんが、ノラ猫トラブル改善を目的とした地域猫活動は、「街づくり活動」であり「地域の美化活動」ですので地域住民で行うべき活動です。また、地域猫を適切に管理することは、現場に住んでいる方でなければできないことです。

 その他にも・・・

地域猫活動をすることで、猫への虐待に気が付くことがあります。小動物に対する攻撃は、だんだんとエスカレートしていく場合があり、単にいたずらと見過ごしてはいけません。活動をすることで犯罪の芽にいち早く気付くことができ、地域の防犯にもなっていると感じています。

地域猫活動の効果

「地域猫活動」を開始し不妊去勢手術が全頭終了すれば▶マーキングによる尿の臭い▶発情期の大きな鳴き声▶縄張り争いのケンカの声に悩まされることは減ります。

定時のエサやり・トイレの設置を開始すれば、▶畑や庭に糞尿をされる▶無責任なエサやりによる放置されたエサの臭い▶ゴミをあさるということも減ります。

上記以外の猫トラブルは(猫の数は変わらないので)時間がある程度経過しなければ活動の効果は現れにくいと報告されています。しかし、長年猫トラブルに悩まされていた住民の方々は、猫の数そして猫トラブルがこれ以上増えることはないという安心感を得られるはずです。

活動を続け安定期に入れば、下記のような効果が現れ、よい街づくり活動となっていきます。

▶猫の数・猫トラブルの減少 ⤵

▶地域の衛生状態の向上 ⤴

▶地域のコミュニケーション増加 ⤴

▶ペットの飼い主の適正飼育者増加 ⤴意識向上 ⤴

 地域の美化向上、防犯レベルの向上、地域力向上につながります ⤴⤴⤴

「磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会-いそねこ協議会-」の活動に賛同いただけましたら、

協議会会員となりサポートください。よろしくお願いいたします。


参考資料

 

「磯子区猫の飼育ガイドライン」

『磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会-いそねこ協議会-』は、飼い猫と地域猫の適正飼育・管理のルールである「磯子区猫の飼育ガイドライン」を多くの人に知ってもらうために活動しています。

 

磯子区猫の飼育ガイドラインPDFファイル